角膜の栄養分は大気中の酸素。 角膜も呼吸したいんです。

コンタクトレンズと眼鏡は上手に併用して

 コンタクトレンズご使用の方へ、あなたが目と長く付き合うために、是非ともお知り頂きたいことがあります。

 

コンタクトレンズは、角膜にかぶせて(覆って)見えるようにします。

 

角膜(黒目)は空気に触れることで栄養素をとってます。

 

コンタクトレンズをすると、
コンタクトレンズが角膜を覆ってしまい、
角膜は空気と直接触れる事ができなくなり、栄養分が半減し、酸欠状態になり角膜が傷ついてしまいます。

 

角膜が傷つくと、
キズが治るまではコンタクトレンズは装用できません。

 

コンタクトレンズを使用しながら、
角膜も充分に栄養補給できて、
大切な眼と長く付き合えるよう、コンタクトレンズと眼鏡を上手に利用して欲しいと思います。

 

こんな事を言いますのも、
この仕事をしておりますと、
あまりにもひどい、
あまりにも眼の事を考えない
コンタクトレンズの使い方をされてる方を見るからです。

 

 

コンタクトレンズを朝から寝る前まで装用してる方は要注意

あなたは、
このような使い方、
されてない・・・・ですよね。

 

(その1)
朝起きてすぐ、コンタクトはめます。
夜寝る前にコンタクトはずします。
(ほとんど一日中、朝から晩までコンタクトはめてます。)
休日もほとんどコンタクトで過ごします。

 

 

(その2)
「家に帰って、ソファーに横たわったら、コンタクトしたまま寝ちゃう事もあるよ。」

 

 

(その3)
「ソフトコンタクトなんだけど、めんどくさくて、たまに洗わない時もあるかな。」

 

 

平気でこのように話される方があります。 (・・・オソロシイ。)

 

 

実は、私の嫁も、
(その2) のコンタクトしたまま居眠りするパターンでした。

 

気が付いたら、コンタクトしたまま居眠りしてるんです。 

 

何度注意しても改めないので、コンタクトレンズ使用禁止令を出させて頂きました。

 

今は眼鏡での生活に改めてもらってます。

 

なぜ、このような事を言うかというと、
角膜は光を眼の中に通す組織のため、
無色透明で、血管がありません。 

 

血管があっては困るところなんです。

 

そのため、
血管が栄養を運べないため、
角膜の栄養補給のほとんどは、
大気中の酸素から取ってるんですね。

 

ところが、
日中、コンタクトレンズする事によって、
角膜の必要な栄養分は半減します。

 

そして、
夜、寝てる間は目を閉じてますので、酸素補給できませんね。

 

角膜はいつ栄養補給できるのでしょう?

 

そのうえ、
コンタクトしたまま眠ってしまうなんて、言語道断!

 

非常に危険です。
これだけは、絶対改めてください! 

 

角膜を極度に痛めつけます。
(1週間装用できるコンタクトは別ですが) 

 

今は、大丈夫。
と、たかをくくっていても、
このしわ寄せは20年ー30年後に出てくるようです。

 

長年の間に角膜が傷つき、
ある日突然コンタクトレンズの装用が永久に不可能になります。

 

その時にあわてても遅いのです。
あなたの眼と長くお付き合い頂くために、是非とも改めて頂きたいのです。

 

 

コンタクトレンズと眼鏡との上手な付き合い方

ちょっとした事でいいんです。 
とても簡単な事です。

 

1)仕事から帰宅して、服を着替える時に、コンタクトを眼鏡に着替える。
2)休日は一日中眼鏡で過ごす。

 

たったこれだけの事でいいんです。
これだけで、
角膜は、直接大気に触れる事ができて、
充分に栄養補給できるようになります。

 

大切な目と長く付き合うため、
是非ともご注意頂きたいお願いでした。

 

これから、コンタクトレンズを使いはじめられる方も、是非ともこの2点だけ、ご注意頂ければと思います。

 

そうそう、
(その3) の「ソフトコンタクトを洗わずに使う事がある。」
のパターンですが、
コンタクトレンズを一日使うと、油脂が付着します。

 

その油脂を栄養分にして
細菌くんが繁殖します。

 

それが増殖すると、
角膜にも移り住むようになります。

 

かゆくなったり、
痛くなったり、
それでもほっておくと、
困った事になります。

 

眼科さんでの定期的な検診は必要ですね。 

 

毎日の洗浄とたまには煮沸消毒オススメします。

 

洗うだけでいいタイプの洗浄液もありますが、アメーバーが繁殖する事例もあるので、煮沸消毒がいいとも聞きます。

 

洗浄液は日進月歩で進化しますが、細菌類もゆっくりですが進化します。

 

たまには煮沸消毒することも大切かと思います。

 

以上、コンタクトレンズを使う上でのお願いでした。
下記に、コンタクトレンズの豆知識をお伝えしようと思います。

 

 

 

コンタクトレンズの種類と特徴

 当店では、コンタクトレンズは取り扱っておりませんのて、ここではコンタク トレンズについての基礎的なことを知っていただければと思います。

 

 

・ハードコンタクトレンズ

読んで字のごとく硬いレンズで、
角膜(黒目の所)より小さく
角膜の上を涙液(涙)に乗って動いてます。

 

角膜とコンタクトの間に涙が循環しますので、酸素の補給がしやすく目の為に はいいです

 

*長所
・ 角膜への酸素の補給がしやすい。
・ 乱視が矯正できる。
・ レンズの手入れが簡単で楽。
・ ゴミ(砂埃)等が目に入ったとき、痛くてコンタクトを外さないとおれない状 態になるので、角膜にキズがつきにくく、傷ついたとしても軽傷ですむ。= 重 大な長所です。

 

* 短所
・装用感が良くないので、合わない方もあります。

 

 

 

酸素透過性コンタクトレンズ

上記のハードコンタクトレンズに酸素をより多く通すよう改良されたレンズで す。

 

*長所
・角膜への酸素の補給が非常に良くできる。
・ 乱視が矯正できる。
・レンズのお手入れが簡単で楽。
・ゴミ(砂埃)等が目に入ったとき、痛くてコンタクトを外さないとおれない状 態になるので、角膜にキズがつきにくく、傷ついたとしても軽傷ですむ。= 重 大な長所です。

 

*短所
・装用感があり、人によっては合わない方もあります。

 

 

ソフトコンタクトレンズ

柔らかいレンズで
角膜(黒目の所)を覆うようにかぶさるレンズで、
角膜が呼吸出来ません。

 

又、角膜と密着してしまうため涙液(涙)がコンタクト レンズの上からしか通りませんので、角膜への酸素補給、栄養補給が激減します 。

 

*長所
・柔らかいので装用感がいい。

 

*短所
・角膜への酸素補給・栄養補給が悪い。
・定期的に眼科さんへ検診にいく必要がある。
・乱視の矯正が出来にくい。
・煮沸消毒等レンズの手入れに手間がかかる。
・ゴミ(砂埃)等が目に入ってもあまり痛みを感じない為、気が付いたときには 重傷になってる可能性がある。= 重大な短所です。

 

 

以上、コンタクトレンズの種類と特徴をおおざっぱに上げてみました。

 

 

どのレンズが良いの?

*目にやさしいコンタクトレンズの順番は、
1.酸素透過性ハードコンタクトレンズ
2.ハードコンタクトレンズ
3.ソフトコンタクトレンズ

 

の順になります。
しかし、異物を目に入れるわけですから、どうしても違和感があります。

 

* 装用感の良いコンタクトレンズの順番は

 

 1.ソフトコンタクトレンズ
 2.酸素透過性ハードコンタクトレンズ
 3.ハードコンタクトレンズ

 

となり、ご自身の体質によって選ばれる種類は変わってきますので、お医者様と充分にご相談の上、お決め頂ければと思います。

 

 

最後に、使い捨てコンタクトレンズですが、取り扱いが楽ですので使われてる方も多いと思いますが、あくまで使い捨てです。

 

装用感も酸素の透過性もオーダー製品にはかないません。

 

スポーツ時等、落とす確率の高いときのみの使用にとどめて頂く方がよろしいかと思います。

 

大切な目を守るために、使用方法に注意し、ケアーを怠らないようにしましょう。

 

 

 

SS級認定眼鏡士 T.Yamaguchi

 

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