お渡ししたサングラスを持って、「レンズがカタカタ動く。」とご来店頂きいた方があります。
私:「大丈夫ですよ。レンズはずれないですから。わざとそこまで削ってるから見やすいですし、レンズも痛みにくいんです。」

 

お客様:「でも、右と左と動き方が違うし・・・。」

 

私:「どうしても誤差でますから。」

 

レンズが動くより、歪みの方がレンズに悪い

結局、レンズ用の接着で動きを止めさせて頂きましたが、あとでふと思ったのですが、お客様はこのレンズ失敗されたと思われたのかもしれないですね。世間一般ではレンズはフレームに微動だせず止まってるモノです。レンズが外れる心配ないから安心です。レンズを止めるネジが少し緩んでもレンズは外れにくいです。削りすぎることが無いので加工も簡単です。でもこれ、レンズはフレームに締め付けられてたわんで歪みだらけになります。レンズが歪むと、ゆがんだような見えかたになったりします。レズの寿命も縮めます。

 

 

レンズに歪みのない理想的な加工

EYESでは、レンズの歪みのないクリアな見え方をご提供したいです。レンズの寿命ものばしたいです。でも、レンズが外れるのは困るので、極力削り込んでレンズの歪みを消す努力をしています。これ以上削るとレンズが外れやすくなる手前の所まで削っていきますので、とってもリスクが高いんです。(もう一息のところで削りすぎると、レンズの再作になり、代金はEYESの負担になってしまいますから。)それでも削り込んでいきます。世の中の90%以上の眼鏡屋さんはEYESのようにギリギリまで削る加工はされてないでしょうね。歪みがあっても失敗しない方を選ばれてると思います。私も昔はそうでしたから。締めすぎないように注意する程度で、レンズの歪みはそこまで気にしてませんでした。TALEXと出会うまでは。

 

 

TALEXのレンズは加工時の歪みを徹底的に排除

TALEXと出会って、加工の方法を教わった時に、「そこまで削るの? こんなレンズがカタカタ動いていて、冬になったらレンズが外れるんじゃないの?」「いえいえ、うちのレンズは絶対に外れませんからここまで削ってください。」と言われて以来、18年くらいかな? ずっとギリギリまで削り込んでいます。フレームによったらカタカタ動くところまで削ることも多々あります。ですので、レンズが動くのは失敗でも何でもないのですが、こんな加工する所は全国でもほんのごく一部ですし、但馬地方ではEYESだけでしょう。きっと。だからお客様からすると失敗作だなって思われたのかもしれないですね。

 

 

レンズが動いても外れずにセット出来てれば理想の加工

レンズがカタカタ動くのは、歪みのないクリアな視界を楽しんで頂きたいからです。フレームの締め付けによりレンズの寿命を縮めることなく、長くご利用頂きたいからです。たったこれだけのためなのですが、見え方とレンズの寿命は重要だと思うので、削りすぎのリスクを背負ってでもギリギリまでレンズを削り込んでるから、レンズとフレームの相性によってはカタカタ動くことがあります。動くのはレンズとフレームの相性の良い場合です。と言うことを、お渡し時に説明するよう気をつけないといけませんね。 

 

 

私、あまり話さないから誤解されやすいようですので注意しないと。
この歪みのない加工はどのレンズにも必要な事で、TAEX以外の一般のレンズでも気をつけて加工しています。

 

 


フィッシングとドライブ用にお求め頂きましたオークリーのTALEX仕様です。
ブルーミラーでおしゃれな感じに仕上がりました。

 

 

 

日本眼鏡技術専門学校卒

SS級認定眼鏡士 T.Yamaguchi.